たかべーの書庫

ラノベの読書記録。

2022年に読んで面白かった小説

2022年に読んだ小説は181冊でした。いろいろ忙しかったので結構減りました。
例年の通り読んだ中で良かった小説を挙げていきたいと思います。
2022年に読んだものなので、2021年以前の刊行作品もあります。明確な順位付けはありませんが上にあるほうが気持ちお気に入り度が高めです。
数の制限は考えずに選んだら、2022年は16選になりました。
よろしくお願いします。

アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下」(早川書房

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
火星の人が超面白かったので読みましたが、本作も超面白かったです。記憶をなくして宇宙船の中で一人目覚めた男の実験、謎解き、判明するミッション、そして出会った相棒! 知恵を振り絞ってもなお立ち塞がる困難を乗り越えていく展開の連続で胸熱でした。ラストに至るまでもまだ困難あって、締め方も好きです。

鴨野うどん「主人公にはなれない僕らの妥協から始める恋人生活 2」(オーバーラップ文庫

主人公にはなれない僕らの妥協から始める恋人生活 2 (オーバーラップ文庫)
親友とのわだかまり解消回。相変わらず掛け合いが読んでいて楽しかったです。……楽しかったです。前作から含めて傑作を二シリーズ連続で打ち切るオーバーラップは最悪ですね。
最後の章が特に素晴らしくて、読んだら描かれなかった物語を思ってこみ上げてくるものがありました。

遠藤浅蜊魔法少女育成計画 breakdown(前)・(後)」(このライトノベルがすごい!文庫

魔法少女育成計画 breakdown(前) (このライトノベルがすごい! 文庫)
最新刊ではないですが、積んでた既刊を崩しました。毎回このシリーズは魔法少女の能力をいかに使いこなすかが重要なのですが、この能力では大して強くなさそうと思った魔法少女が類い稀なる猛者だとわかる瞬間が熱いし、それがわかった後ですら読者の予想を超えてくるのが最高なのです。これが魔法少女への信仰か。

西条陽「わたし、二番目の彼女でいいから。4」(電撃文庫

わたし、二番目の彼女でいいから。4 (電撃文庫)
主人公もヒロインもブレーキがぶっ壊れて坂道を加速して転がり落ちていく不健全ラブコメ。4巻で高校生編が終わりましたが、うーんこれはひどい(褒めてます)。大学生編もぶっ壊れてそうで楽しみ。
狂人の中に放り込まれてる浜波ちゃんが癒やしです。

小宮地千々「「美人でお金持ちの彼女が欲しい」と言ったら、ワケあり女子がやってきた件。」(GCN文庫)

「美人でお金持ちの彼女が欲しい」と言ったら、ワケあり女子がやってきた件。 (GCN文庫)
突然できた婚約者が百人斬りに届こうかという百戦錬磨の尻軽だったラブコメ。主役二人の掛け合いが面白くて好きです。途中まで思ったよりえっちなやつじゃないんだなと思ってましたけど思ったよりえっちなやつでした。

ナオミ・ノヴィク「闇の魔法学校 (死のエデュケーション)」(静山社)

闇の魔法学校 (死のエデュケーション)
既刊2巻をまとめて読みました。卒業までに4分の3が死ぬ閉鎖魔法学校で、大量殺戮魔法とだけ相性の良かった女の子が生き残ろうとするお話。非情になりきれずに覚悟決めたり、友情を信じていいか揺れ動く描写がよかったです。ゲームルールが変わる瞬間最高なんですよね。

道造「貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 1」(オーバーラップ文庫

貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 1 (オーバーラップ文庫)
女性九割の世界で唯一の男性騎士、憤怒の騎士として名を上げていくお話。個人的には珍しくWebで先に読んでたやつでしたが、これは本当に超面白い物語で序盤のエピソードも後々伏線となって効いてくるし続きを読むのが楽しみです。

美浜ヨシヒコ「煤まみれの騎士」(電撃の新文芸)

煤まみれの騎士 I (電撃の新文芸)
誰もが授かるはずの魔力を授からなかったせいで、婚約破棄に廃嫡と未来が閉ざされるが、それでも腐らずに剣を振る。だがやがて信じてくれた幼馴染も離れてしまう。彼がどんな道を歩んでいくのか楽しみです。

トルトネン「濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記」(Kラノベブックス)

濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記 (Kラノベブックス)
一兵卒が戦争の中で戦いの才能を開花させていくお話。2巻までで結構やることやって八割方イベント終わったかなと思ったところでまさかの第一章完。これからの展開どうするんでしょう。

守雨「手札が多めのビクトリア 1」(MFブックス

手札が多めのビクトリア 1 (MFブックス)
国を抜けた女スパイの新天地での生活。目立たず生きるはずなのにそんな器用万能ぶりを発揮して大丈夫かという活躍を見せます。あとノンナちゃんが可愛い。
1巻で綺麗に終わってましたが、2巻では5年後の話でそちらも楽しめました。

日向夏「聖女に嘘は通じない」(アリアンローズ)

聖女に嘘は通じない (アリアンローズ)
賭博で荒稼ぎしていた神官見習いの主人公に依頼された過去の殺人事件の解決。聖女候補同士で和気藹々してるのも好きだし、ギスギスしてるのも好きです。嘘は通じないかもしれないけど騙されないとは限らないのでよいバランスでした。

楽山「俺の召喚獣、死んでる」(富士見ファンタジア文庫

俺の召喚獣、死んでる (ファンタジア文庫)
召喚術師が切磋琢磨する学校で、主人公のパートナーが最強の魔獣、の死体だったお話。正真正銘死んでるので、死体でどうやって戦うのか工夫するところが面白かったです。続きあってもいいと思うんですが出ないのでしょうか。

御堂ユラギ 「俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 1」(オーバーラップ文庫

俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 1 (オーバーラップ文庫)
主人公のノリはハイテンションコメディなんですが、ヒロイン達によって心をぶっ壊されたあとなので、読んでていたたまれない気持ちになるのがゾクゾクしました。
2巻までで物語の方向性は読めそうですが、別の方向性になっていたとしても楽しめたと思います。

こりんさん「クラスメイトの元アイドルが、とにかく挙動不審なんです。」(GCN文庫)

クラスメイトの元アイドルが、とにかく挙動不審なんです。 (GCN文庫)
可愛い生き物を見守るラブコメ。ヒロインが幸せそうな顔したりあわあわしたりするのが微笑ましかったです。

不手折家「亡びの国の征服者 5 ~魔王は世界を征服するようです~」(オーバーラップノベルス

亡びの国の征服者 5 ~魔王は世界を征服するようです~ (オーバーラップノベルス)
5巻で戦地での逃亡劇は終わり、最後まで気を抜けない場面の連続でした。6巻で一息ついたかと思えば衝撃のラストでますます続きが気になるシリーズです。

南野海風「魔術師クノンは見えている」(カドカワBOOKS

魔術師クノンは見えている (カドカワBOOKS)
目が見えない少年が魔法が視界を作るという野望を志した結果、なんかおもしろいキャラになりました。こういう子好きです。女癖の悪さ(悪くない)が話を面白くしてるので、このまま成長していってほしいですね。