たかべーの書庫

ラノベの読書記録。

2018年の読書まとめ

2018年に読んだ小説は231冊でした。
例年の通り読んだ中で良かったものを挙げていきたいと思います。
2018年に読んだものなので、2017年以前の刊行作品もあります。明確な順位付けはありませんが上にあるほうが気持ちお気に入り度が高めです。
特に数の制限は付けずに選びましたが、今年は20選になりました。よろしくお願いします。


かばやきだれ「はぐるまどらいぶ。 1」(オーバーラップノベルス


魔法が使えなかった少女が授かった、歯車を操るスキルと始める冒険譚。
少年漫画のような熱さで、涙腺が緩んでしまう部分が何度もありました。
愛されて真っ直ぐに育った主人公が、波乱を予感させる運命に巻き込まれながら成長していくジュブナイル感に溢れてて良かったです。

宇野朴人「七つの魔剣が支配する」(電撃文庫


アルデラミンの作者が描く、万魔殿じみた学校が舞台の剣と魔法のファンタジー
少年の心をくすぐる必殺剣たる魔剣の設定に、一巻通して少年少女の友情を描いてからの、終盤で満を持して明かされるこの物語の目的。最高過ぎでしょ。

ざっぽん「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」(角川スニーカー文庫


いわゆる追放物で、神が万民の闘争を奨励するような世界観ながら田舎でスローライフしようとする話ですが、この物語の素晴らしいところは、ツン期の終わったヒロインと自然にいちゃついてるところ!
読みながらニヤニヤが止まりません。しかも2巻になるといちゃつきも2倍でドン! 最高です。

鴨野うどん「外れスキル【地図化(マッピング)】を手にした少年は最強パーティーとダンジョンに挑む」(オーバーラップ文庫


レアだけど役に立たないスキルしか授からなかったことでなく、向上心のなさで幼馴染から見限られた主人公が再起する物語。
スキルの使い道が見つかったとはいえ、本人は役立たずなままなので鍛え始めるところからという展開もよいです。あと悪女ヒロイン好きなんですよふふふ。
1巻だけでもとても面白かったのですが、2巻はツンデレ推しヒロインの魅力を全力で押し出して来ました。主人公も順調に成長してるし今後が楽しみなシリーズです。

宮入裕昂「スカートのなかのひみつ。」(電撃文庫


年に一冊くらいは女装ラノベの傑作が出ますが、これもその一つ。
主人公はヒーローではなく、ヒロインでもありません。二つの視点で別々に進む物語を八坂幸喜真という男が繋げる青春小説でした。

あわむら赤光「我が驍勇にふるえよ天地7 〜アレクシス帝国興隆記〜」(GA文庫


アドモフ編終了にしてシリーズ最高の盛り上がり。
敵役が本当に魅力的で、ウィラン君がダノール君好きすぎるのが文章の端々から伝わってきて最高でした。

あずまの章「ジャマしないでよ、大神くん! 再生数100万回めざして、実況中!?」(角川ビーンズ文庫


少女向けでは個人的に去年一番ヒットした作品。高校デビューした主人公が金に目がくらんで料理動画を投稿しても再生数を稼げず、ならばと投稿したジャンルが曰く付き。
うざいイケメンをお供にしつつ、コメディとシリアスがバランスよくまとまってました。猫かぶってる主人公の小悪魔プレイが好きです。宇野君がんばれ。あー美少女になってクラスの男子を翻弄したい欲が刺激されて困りますー。

杉原智則「叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士2」(電撃文庫


ああああその伏線ここでぶっ込んでくるのね全然気付かんかった! というラストの盛り上がりが最高でした。
でもこれ終わり方からするとちゃんと続きますよね?(作者の別シリーズから目を逸らしながら)

松屋大好「無双航路 1 転生して宇宙戦艦のAIになりました」(レジェンドノベルス)


宇宙人の村へようこその作者の新作で、遠未来の宇宙戦艦転生。
スペオペ部分も面白かったですが、後半明らかになった事実がマジかよって感じで作者らしくてとても楽しめました。

師走トオル「ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団」(ファンタジア文庫


予知夢でトライアンドデスする、師走トオルの久々のファンタジー戦記。
魅力的なキャラクターが揃ってますが、侍女のイエッタさんがお気に入りなので今後の活躍に期待してます。

斜線堂有紀「私が大好きな小説家を殺すまで」(メディアワークス文庫


これは心を突き刺しに来ます。小説家と少女の半生。
自分を救ってくれた大好きな小説家が壊れていく様を見続けた先の結末はつらいようでどこか救いがあるようにも思いました。

紙城境介「継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない」(角川スニーカー文庫


別れた彼氏彼女が義理の兄妹になったラブコメ
距離が近くなって意識してしまって関係がこじれてさあ大変。ニヤニヤしながら楽しめました。

ざっぽん「100年後に魔術書として転生したけど現代魔術師は弱すぎる」(ダッシュエックス文庫


同作者の真の仲間〜が面白かったので読んだらこれも面白かったです。
魔導書として最強の魔術師が転生しますが、主人公はその持ち主の女の子だし、メインは女の子同士の友情。魔法が醒める設定とかその対抗として神の名を記述するとか枝葉の設定も好みです。無事に続き出てほしいです。

葵せきなゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド」(ファンタジア文庫


多角関係ラブコメも終盤。コメディの合間に尊さ溢れる描写を何度も差し込まれて胸に来ました。
完結かと思ったけどまだ1冊あるんですね。楽しみにしてます。

しめさば「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」(角川スニーカー文庫


あーこれはだめですだめですー可愛い女の子を保護したい欲と可愛い女の子にお世話されたい欲が刺激されて困りますー。

三田千恵「彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜」(ファミ通文庫


嘘がわかる少年と嘘をつかない少女と嘘をふりまく少女の青春物。
死んだ友人の謎を追ううちに深まる交流。この続きも読みたいと思わせてくれる読後感が良かったです。

安井健太郎ラグナロク:Re 1.月下に吼える獣」(オーバーラップ文庫


私が初めて買ったラノベラグナロクなので、ある意味私の人生を変えた一冊のリブート。
ラグナロクの語りは今読んでもとても面白いし、中盤以降に出てきたキャラを登場させて面白さを圧縮させていました。

広ノ祥人「あまのじゃくな氷室さん 好感度100%から始める毒舌女子の落としかた」(MF文庫J


やめてください悶え殺す気ですか。
両思いなのにヒロインが天邪鬼なせいで告白すらお断り。この子が可愛すぎてこれからも応援していきたいです。

ぶんころり「田中〜年齢イコール彼女いない歴の魔法使い〜 5」(GCノベルズ)


評判を聞いて一気読みしたおっさん転生チート。地の文が下ネタ満載なので人には勧められないけど自分は好きという典型的な例になりそうです。
中でも5巻が結構好きで、誰にも知られてない主人公のゲスい内面と行動のギャップが面白かったのに、心を読めるキャラが登場したらどうなっちゃうと思いますか? 答えは、もっと面白くなる、でした。

西乃リョウ「魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate」(GA文庫


英雄の旅についていけなくなった凡人が世界の敵たる少女に出会い、その最後の望みを叶えようとする物語。
1巻で綺麗に終わることもできたと思いましたが続きました。ところで2巻から時間経ってますけどそろそろ3巻出ませんか?

終わりに

ここ数年読書量の前年割れが続いているので、今年は増やせるといいなぁ・・・。